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脳をマッサージできるシロダーラとは?

痛みやコリのある場所を手で触れて、マッサージして癒やしたいと思うのはごく自然なこと。しかし、自分の体だからといってどこにでも簡単に手が届くわけではありません。内臓には直接触れられないし、脳は硬い頭蓋骨に守られているため上から触ることさえ不可能。しかし、スリランカに古来より伝わるアーユルヴェーダの1つシロダーラは、なんと別名「脳のマッサージ」とも呼ばれているそうです。

 

1.アーユルヴェーダ

1-1.歴史

最古の文献としては、紀元前8世紀頃のものに登場していると言われています。バラモン教の聖典から医学や薬学、呪術の知識がまとめられたものが、ジャイナ教や仏教などの影響を受け、呪術的要素が排除されて医学が残りました。
そして仏教の拡大とともに、チベット、スリランカ、インドネシアなどの周辺諸国だけでなく、中国、海を経て日本へも伝播します。ヨーロッパ方面へはペルシャを経由し、ギリシャ医学にも影響を与えたとされています。
中世には十字軍やイスラム帝国の台頭によりインドは大打撃を受け、その後のイギリス植民地化によりアーユルヴェーダは風前のともし火までに落ち込みますが、19世紀末に学校でアーユルヴェーダ学部が設置されるようになって息を吹き返しました。
現代のインドでは、アーユルヴェーダは国家資格となり西洋医学とともに広く治療に使われています。

1-2.医学としての信用性

中国の中医学、イスラム教のユナニ医学と合わせて3大医学の1つに数えられます。アーユルヴェーダは古典の段階ですでに医学として体系化されていました。現在でも実用的であるとして、医療の現場で参照されています。WHO(世界保健機関)にも認定されています。

1-3.理論

心身のバランスや環境との調和を重視し、病を治すより予防を重視する医学です。
体内の体液や粘液、熱と風、そして消化吸収と排泄をバランスよく保つことが健康につながると説いています。特に食事に関する生活指導が念入りに行われるほか、投薬も並行して行います。過多になった体液や未消化物、老廃物などは病気の原因になるとして、速やかに排出するべきだと考えます。浣腸や油、下剤なども比較的よく用いられるようです。

 

2.シロダーラ

2-1.由来

サンスクリット語で「シロ=頭」と「ダーラ=流れ」を意味します。額の中心に一肌よりもわずかに温かい薬草のオイルを垂らし続けるトリートメントです。
アーユルヴェーダにおいて、肉体と精神を制御する重要なエネルギーの出入り口をチャクラと言います。額には第3の目とされるチャクラがあり、これを活性化させるのが目的です。第3の目にオイルを流し続けると、瞑想状態に入れるという人も。意識はあるけれど体は眠っているような状態は非常に心地よく、リラクゼーション効果が高いとされています。額がくすぐったくなったり、痙攣しているように感じたりする人は、第3の目が開きかけているのだとか。

2-2.効果・効能

日本では気持ち良さばかりが取り沙汰され、リラクゼーション目的のような印象を受けがちですが、それだけではありません。
本場インドでは、不眠症や精神疾患、脳卒中の後遺症の治療に用いられるほか、頭痛、眼精疲労、皮膚疾患、脱毛などにも効果があるとされています。
ですから、多忙な人や悩みごとを抱えている人、仕事でパソコンを使う人、抜け毛や白髪といった髪の悩みのある人には特にお勧めなのです。

 

3.本場スリランカのシロダーラ

3-1.数日間にわたる癒やしのツアー

日本のエステやサロンで行われるシロダーラは、ほぼすべて日帰りです。オイルを20分ほど垂らした後、しばらくそのまま浸透させるところもありますが、1時間~2時間ほどで終了するものがほとんどでしょう。
しかしインドやスリランカでは、専用の施設に数日間~2週間ほど宿泊し、シロダーラだけではなくさまざまなアーユルヴェーダ理論に基づくマッサージや食事療法などを受けながら生活するのです。

3-2.シロダーラ後は2~3日洗髪禁止

シロダーラは額にオイルを流す施術だと上で紹介しました。オイルは当然、額から頭部へと流れ、髪に染み込んでいきます。日本で受ける施術の場合、シャワーで洗い流してから帰宅できますが、本場のシロダーラでは施術後の洗髪は厳禁。専属のドクターが体調を見てOKを出してくれるまで、食事のときもほかの施術を受けるときも、もちろん眠るときも、髪はオイルまみれのままターバンにまとめておかなくてはならないのです。

 

3-3.その他にも、厳しい制限がある

施設には大勢のドクターが常駐していて、毎日同じ専属のドクターに診察を受けるところから始まります。投薬や食事の管理、突然の体調不良への対処も、このドクターが行ってくれます。

食事
新鮮な野菜や果物が推奨されます。香辛料の効いたものは基本的にダメ。白湯、もしくはハーブティーをたくさん飲む。

衣類
軽くて着心地の良い衣服を着用しなければなりません。ただし、日光や風に当たるのは禁止。エアコンもいけません。

運動
体を鍛える、激しい運動などは禁止。ヨガや太極拳はOKなところが多いようです。

娯楽
リラックスを最優先に。ただし昼寝をしてはダメ。刺激的な音楽や読書もいけません。夜更かしも禁止です。

入浴
温かい風呂であれば使用してもかまいませんが、シロダーラの最中は洗髪禁止です。

 

まとめ

本場のシロダーラはリラクゼーションではなくあくまで治療なので、我慢しなければならないことも多く、楽しい・気持ちいいだけではないかもしれません。しかし、日々当たり前のように行っている音楽鑑賞やスマホチェック、添加物だらけの食事などから離れ、ただ景色を眺めたり自分自身と対話する時間を持つのは、きっと良い経験になるはずです。

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